犬がファッション誌の主役に?Vogue「Dogue」2026から見る犬とファッションの現在

犬がファッション誌の主役に?Vogue「Dogue」2026から見る犬とファッションの現在

世界的ファッション誌「Vogue」が、犬を主役にした「Dogue」を2026年も展開しています。

名前はもちろん、

Dog + Vogue = Dogue。

一見すると遊び心のある犬特集ですが、その内容を見ていくと、単に「有名人の愛犬を紹介する企画」ではありません。

2026年版では、一般の犬からデジタル表紙モデルを選ぶコンテストを開催。さらにVogueスタッフの犬たちによるファッション撮影、犬のウェディング、著名人と愛犬の特集など、犬が本格的にファッションとカルチャーの中へ登場しています。

犬とファッションの関係は、今どこまで広がっているのでしょうか。

 

一般の犬が「Vogueの表紙モデル」になる

2026年のDogueでは、一般読者の犬を対象にした表紙モデルコンテストが開催されました。

募集された犬たちの中から選ばれたのが、Sir Spudという犬です。

Vogueによると、世界各地から数千件の応募が集まり、

  • 写真の構成:50%

  • 写真から伝わる犬の個性:25%

  • “Dogueness”:25%

という基準で審査されました。

最終的に25頭まで絞り込まれ、その中からSir Spudが2026年のDogue表紙犬に選ばれています。

面白いのは、犬種の美しさや血統だけを評価するコンテストではないことです。

写真。

個性。

その犬らしさ。

つまり、人間のファッション誌でモデルを選ぶような視点が、犬にも向けられています。

 

HermèsやBurberryを身につける犬たち

Vogue編集部では「Bring Your Dogue to Work Day」という撮影も行われました。

登場したのは、Vogueスタッフなどと暮らす6頭の犬たち。

犬たちは、

  • Hermès

  • Burberry

  • Gucci

  • Bottega Veneta

などのブランドによる犬用アイテムや、DogueとJ.Crewなどのコラボレーションアイテムを身につけて撮影されています。

もちろん、ファッション誌ならではのユーモアを含んだ企画です。

ただ、ここで注目したいのは、犬用品が単なる「ペット用品」ではなく、ファッションアイテムとして同じ誌面に置かれていることです。

人間が服やバッグを選ぶように、

犬の首輪を選ぶ。

犬のコートを選ぶ。

犬用ベッドまでインテリアとして選ぶ。

犬との暮らしの中に、デザインやファッションという価値観が自然に入り込んでいます。

 

犬の結婚式までVogueが本気でスタイリング

2026年のDogueでは、さらに犬のウェディングまで企画されています。

Vogueスタッフと暮らすEdieとTuxedoという2頭のために、ニューヨークのホテルで本格的なウェディングを開催。

衣装も既製品ではありません。

Rachel AntonoffとSusan Alexandraによるカスタムデザインが用意され、犬用ウェディングケーキなども登場しました。

もちろん、かなり遊び心のある企画です。

一方で、Vogueがこれだけのクリエイターやブランドを使って犬を扱うこと自体が興味深いところです。

犬が「ペット欄」に登場するのではなく、

ファッションやデザインを語るコンテンツそのものになっています。

 

「犬がおしゃれ」から「犬との暮らしがおしゃれ」へ

犬のファッションというと、

「犬にかわいい服を着せる」

というイメージが強いかもしれません。

しかしDogueを見ていると、少し違った方向が見えてきます。

犬だけを着飾るというより、

犬と暮らしている人のライフスタイル全体をファッションとして捉える

という感覚です。

首輪。

リード。

ベッド。

犬と出かける場所。

犬と人との写真。

それぞれが別々の商品ではなく、ひとつのライフスタイルとして扱われています。これは人間のファッションでも起きてきた変化と似ています。

服だけではなく、

家具。

旅行。

食。

住む場所。

そこまで含めて「スタイル」と考える。そこに今、犬との暮らしも入ってきているように見えます。

 

Brott Barcelonaにも近い考え方

Brott Barcelonaも、犬具を単なる道具としてだけ考えてきたブランドではありません。

首輪には当然、

犬を安全につなぐ。

サイズを合わせる。

耐久性を確保する。

という機能が必要です。

でも毎日身につけるものだからこそ、

「どんなデザインを選ぶか」

という楽しさもあります。

バルセロナの街や文化、色彩から生まれたデザインを犬との毎日の中に取り入れる。

そう考えると、今回のDogueで見られる

犬との暮らしそのものをスタイルとして楽しむ

という感覚は、Brott Barcelonaとも重なる部分があります。

 

犬用品は「必要だから買うもの」だけではなくなる

首輪が必要だから首輪を買う。

リードが壊れたから買い替える。

もちろん、犬用品にはそうした実用品としての側面があります。

一方で、

今日はどの首輪にしよう。

この毛色なら何色が似合うだろう。

旅行にはこのリードを持っていこう。

そんな選び方が増えていけば、犬用品の意味も変わっていきます。

ファッション誌Vogueが「Dogue」という企画を繰り返し展開していることは、犬がファッション業界の正式なモデルになったという意味ではありません。

ただ、犬と暮らすことが、ファッションやカルチャーの文脈で語られる機会が増えていることを象徴する動きのひとつではありそうです。

犬そのものを見るだけではなく、

犬と人がどんなスタイルで暮らしているのかを見る。

Brott JOURNALでは、これからも世界で生まれている犬とファッション、デザイン、カルチャーの変化を追っていきます。

 

参考文献・出典

Vogue
“The 2026 Dogue Competition Winner is Here!”
https://www.vogue.com/article/dogue-2026-competition-winner

Vogue
“Bring Your Dogue to Work Day”
https://www.vogue.com/article/vogue-staff-dogs-dogue-2026

Vogue
“The Bride and Groom Wore Custom Rachel Antonoff and Susan Alexandra for Their Upper East Side Wedding”
https://www.vogue.com/article/dog-wedding-dogue-2026

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