黄砂と犬のお散歩について

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春になりお散歩や外出が楽しい季節となりましたね。
しかし、春は花粉や黄砂の季節でもあります。日本各地で黄砂が飛来し、影響が出ているというニュースをよく耳にします。
今回は、愛犬家の皆様が気になる黄砂について、知っておきたいことや愛犬とのお散歩の注意点をご紹介します。
黄砂とはそもそも何?
そもそも黄砂とは何か、気になりますよね。
黄砂とは、中国やモンゴルなどの砂漠地帯で発生した砂嵐が、季節風に乗って日本や韓国などの周辺地域に飛来する現象のことです。
単なる「砂」ではなく、風に乗って運ばれる過程で鉱物や汚染物質を含むため、人体や交通機関に悪影響を及ぼす可能性があります。
花粉よりもはるかに小さな粒子で、主に春から初夏にかけて飛来します。
人体に及ぼす影響は?
黄砂は、呼吸器系や目に影響を与える可能性があります。
吸い込むことで気管や肺に入り、炎症を引き起こしたり、鼻や目の粘膜を刺激してアレルギー症状やかゆみを引き起こすことがあります。
喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの疾患を持つ方は、症状が悪化する可能性があり、健康な方も注意が必要です。
参照元:環境省、気象庁HP
愛犬に及ぼす影響は?
愛犬への影響について、獣医師に確認しました。
【花粉や排気ガス、黄砂などの小さな粒子は肺に蓄積することになります。ただ、視界が遮られるほどの状態でなければ、日常生活の中でも排気ガスなどを散歩で吸っていますので、大きな問題になることはない。しかし、黄砂の濃度が高い場合は、外出やお散歩は控えた方が良い。】
お散歩に行くべきか?
上記を踏まえると、黄砂の飛来が多い日は無理に外出やお散歩をする必要はないと考えられます。
人体に影響があると言われているのですから、体格の小さな愛犬への影響も考慮すべきです。人と同じように、黄砂の影響を受けない犬もいますが、アレルギー体質の犬は特に注意が必要です。
黄砂の時期
黄砂は3月から5月にかけて発生することが多く、6月頃にはほとんど飛来しなくなります。
また、季節風の強さや雨などの気象条件によっては、飛来しない年もあるそうです。
気候変動によるニュースが多い昨今ですが、黄砂の少ない年が増えることを祈るばかりです。
まとめ
黄砂の飛来が多い日は、急ぎの用事以外はなるべくお散歩・外出を控えるのが賢明です。
ただ、外でのトイレの習慣があるワンちゃんにとっては我慢させるほうがストレスにつながる可能性があるります。
できる限りいつもどおりの生活をさせてあげる事を優先しましょう。
かんたんに出来る黄砂対策
<飼い主向け対策>
・外出時はマスクをする
・空気清浄機を使用する
・洗濯物は室内に干す
・帰宅後はシャワーを浴びる
<愛犬向け対策>
・お散歩時には洋服を着せて少しでも付着を避ける
・お散歩からの帰宅時には全身をブラッシングする
・こまめにウエットタイプのボディタオルで拭く
人にも影響がある黄砂です。人も犬も安心・安全に暮らしていけるよう、なるべく黄砂を取り込まないように注意して乗り越えましょう。