ミックス犬の魅力と注意点

ミックス犬の魅力と注意点

愛犬を迎えるとき、どんな犬種が自分にぴったりなのか迷うことありませんか?

純血種も雑種も魅力的ですが、特に昨今注目度が高いとされているのがミックス犬!

 

このミックス犬という言葉を耳にする機会が増えていますね。

ミックス犬にはオンリーワンの魅力がありますが、もちろん可愛いだけじゃなく知っておきたい注意点なども。

 

今回は、そんなミックス犬について詳しくご紹介します!

 

ミックス犬とは?

 

ミックス犬という言葉を耳にするようになったのは、ここ数十年のことかもしれません。

従来の純血種とは異なる、新たな犬種の選択肢として注目を集めています。

ミックス犬とは一体どのような犬なのでしょうか?

そもそもいつから言われ始めた?

「ミックス犬」という言葉は最近になってメディアやSNSで頻繁に見かけるようになりましたが、実はもっと以前より存在しています。

特に異なる純血種同士の交配を意図的に行う「デザイナードッグ」として、90年代にアメリカで注目を集め始めました。

日本でも2000年代以降から徐々に認知度が上がり、今では多くの飼い主が新しい家族として迎え入れています。

元々は雑種の事も含めてミックス犬と呼ばれていました。

 

海外ではミックス犬はデザイナードッグやハイブリッドドッグと呼ばれ、特定の犬種を組み合わせた人気の犬種でもあります。

 

ミックス犬の基本

異なる犬種同士の交配によって生まれた犬のことを指しますが、ミックス犬とは公式には定義されていません。

例えばマルプー(マルチーズ×トイプードル)やチワックス(チワワ×ダックスフンド)など、異なる犬種で生まれてくるのがミックス犬です。

見た目や性格は両親犬の特徴を受け継ぐため、個性豊かな存在感を持っています。

 

雑種と何が違う?

「ミックス犬」と「雑種犬」は、似ているようで実は異なる点があります。

雑種犬は両親の犬種が不明であることが多いのに対し、ミックス犬は親犬の犬種が明確です。

純血種Aと純血種Bを意図的に掛け合わせることで生まれるのがミックス犬です。

ミックス犬はどちらの親犬の特徴を強く受け継ぐかはわからないものの、ある程度の性格や体型を予測できるのが特徴です。

一方で雑種犬はもっと自由でランダムな組み合わせで生まれるため、その多様性もまた魅力と言えるでしょう。

 

ミックス犬の人気の理由

 

ミックス犬の魅力は一つの犬種にとらわれない「多様性」にあります。

見た目や性格、健康面において、ミックス犬独自の魅力があり飼い主のライフスタイルに合ったパートナーとなることができます。

 

見た目の多様性

ミックス犬の一番の特徴は、やはりその愛らしい外見です!

異なる犬種を掛け合わせることで、他にはない唯一無二の見た目を持つことができます。

毛色や体型、顔立ちなど、同じ犬種の組み合わせでもそれぞれ異なるためオンリーワンな愛犬を迎えることができます。見た目に個性がある犬を探している飼い主にとって、ミックス犬は特別な存在です。

 

犬種がわかっているのでいいとこ取りできる可能性がある

ミックス犬は複数の犬種の特徴を引き継ぐことがあり、その点で魅力的に感じられることもあります。

例えば毛が抜けにくい犬種を求める場合、シュナウザーとトイプードルのミックス犬なら両方の犬種が持つ「毛が抜けにくい」という特徴を持つことが期待できますね。

ただし必ずしも希望通りの性質を引き継ぐわけではなく見た目や性格の予測が難しい点もあるので注意が必要です。

 

 

人気のミックス犬の犬種と魅力

ミックス犬はこのように多様な外見や性格で、たくさんの人から愛されています。

特に日本国内で人気の高いミックス犬種の一例をご紹介します。

 

  • チワプー(チワワ × トイプードル)
  • マルプー(マルチーズ × トイプードル)
  • ゴールデンドゥードル(ゴールデンレトリバー × トイプードル)
  • ラブラドゥードル(ラブラドール × トイプードル)
  • キャバプー(キャバリア × トイプードル)
  • シュナプー(シュナウザー × トイプードル)
  • ポメプー(ポメラニアン × トイプードル)

日本でトイプードルが人気ですが、海外ではスタンダードプードルがミックス犬の基盤になることが多く、国や地域によって好まれる犬種が異なります。

 

ミックス犬を迎える前に知っておきたいこと

ここまでメリットや特徴をお伝えしてきましたが、かけがえのない大切な命。

ミックス犬を迎え入れるときにはその可愛さやユニークな性格だけに惹かれるのではなく、事前にしっかりと知識を持って備えることがとても大切です。

ミックス犬ならではの健康面や遺伝性疾患についても理解し、長く一緒に過ごす家族として注意すべき点を押さえておきましょう。

 

遺伝性疾患のリスク

ミックス犬は親犬の異なる特徴を受け継ぐため、親犬の犬種から遺伝性疾患を引き継ぐリスクもあります。

以前は「雑種やミックス犬の方が病気になりにくい」「頑丈である」「アレルギーが少ない」といった噂が広まりましたが、実際にはそのような科学的根拠は乏しいとされています。

 

参考文献

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9127489/
Burnett, E et al. “How much is that doodle in the window? Exploring motivations and behaviours of UK owners acquiring designer crossbreed dogs (2019-2020).” Canine medicine and genetics vol. 9,1 8. 24 May. 2022, doi:10.1186/s40575-022-00120-x

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC11355567/
Bryson, Gina T et al. “The doodle dilemma: How the physical health of 'Designer-crossbreed' Cockapoo, Labradoodle and Cavapoo dogs' compares to their purebred progenitor breeds.” PloS one vol. 19,8 e0306350. 28 Aug. 2024, doi:10.1371/journal.pone.0306350

 

純血種と同様にミックス犬にも遺伝的なリスクがあるため、事前にその点をしっかり理解することが重要です。

特に心臓病や関節疾患、白内障など、特定の犬種に多く見られる疾患がミックス犬にも影響する可能性があります。

複数の病気が同時に発症することもあるため健康診断、不測の事態に備えられる保険、かかりつけの動物病院を作っておくなど常に健康に気を配ることが必要です。

 

良いブリーダーから迎える

ミックス犬を迎える際は信頼できるブリーダーを選ぶことも大切です。

繁殖に携わるブリーダーが、親犬の健康面を十分にチェックしていること、必要な検査(DNA、レントゲン、エコーなど)を行っていることを確認できると安心です。

これにより、子犬が遺伝性疾患を発症するリスクをできる限り防ぐことができます。

流行に便乗した無計画な繁殖では親犬の体格差による負担や健康リスクが高まることがあります。親犬が健康で、適切な繁殖計画に基づいて交配されているかどうかを確認するのは、飼い主としての責任でもあります。

 

犬の医療費やケアへの備え

ミックス犬に限らずどの犬を迎える際にも、長期的な医療費やケアについて考慮する必要があります。

病気にかかることを前提にペット保険の加入や、日々の健康管理のための費用を計算、計画しておきましょう。

歯周病や腎臓病、消化不良といった老化に伴う症状にも対応できるよう、予め色々な想定をして準備を整えておきたいところです。

 

 長期的なパートナーシップを考える

犬を迎え入れるということは10年、20年という長い期間を共に過ごすことでもあります。

そのため、目の前の可愛さだけでなく、引っ越しや転職など身の回りの影響、将来の病気や老化への備えをしっかりと考慮した上で迎え入れることが大切です。

 

保護犬から迎え入れる選択肢

ブリーダーからの購入だけでなく、保護施設やシェルターで保護犬を迎える選択肢もあります。

保護施設にはさまざまな事情で飼い主を失ったミックス犬(ミックス犬以外も)が多くおり命を救うことに繋がりますので、ぜひこちらも一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

ここまでミックス犬の魅力や注意点などをお伝えしましたが、もちろん純血種や雑種も変わらずに素晴らしい家族でありパートナーです。

犬の個性は血統に関係なくそれぞれ異なり、どの犬も特別な存在。

大切なのは犬との絆を深め、長い時間を共に過ごす準備ができているかどうかではないでしょうか。

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