夏の注意点!犬のドッグフードは酸化しやすい?

夏の注意点!犬のドッグフードは酸化しやすい?

暑くなるこれからの季節に知っておきたいドッグフードのお話

愛犬の食事として多くの飼い主が利用しているドッグフード。

缶詰などのウェットフードは、使い切りサイズが多く開封後はすぐに使うか冷蔵庫で保管する方が多いので今回の内容からは割愛致します。

 

特にドライドッグフードについてですがその便利さと栄養のバランスの良さから、愛犬に毎日の食事として与えている方も多いでしょう。

 

しかし、ドッグフードの取り扱いに関する大切な情報を知らずにいると、意外と見逃してしまう問題があるのです。

それはドッグフードの「酸化」です。

 

特にこれからの夏季の温度と湿度が高い時期には、この酸化が進みやすくなるため、注意が必要です。

酸化とは、簡単に食品が劣化するプロセスの一つで、ドッグフードの中に含まれる脂肪が空気と反応し、変質してしまう現象を指します。

 

酸化が進んだドッグフードは、愛犬の健康にマイナスの影響を及ぼします。

それでも、意外に多くの飼い主が知らないでいるこのリスク。

 

この記事では、酸化とは何か、それが犬の健康にどう影響するのか、そしてどのようにドッグフードを管理すれば酸化を防げるのかについて詳しく解説します。

愛犬の健康を守るためにも、この機会にしっかりと正しいドッグフードの取り扱いを身につけていきましょう!

 

酸化したドッグフードのリスク

 

ドッグフードが酸化すると、何が起こるのでしょうか。

その答えは、ドッグフードの栄養価が失われ、愛犬の健康へのリスクが高まるということであります。

 

ドッグフードはペットの健康を維持するための重要な脂肪を含んでいます。これらの脂肪が酸化すると、フリーラジカルが生成されます。

フリーラジカルは、細胞の損傷を引き起こす物質で、これが体内に蓄積すると、さまざまな健康問題を引き起こします。

 

酸化したドッグフードを摂取すると、犬は消化不良を起こす可能性があります。これは体が酸化した脂肪を正しく消化、吸収できないためです。結果として、下痢や嘔吐などの症状が現れることもあります。

 

さらに、長期的に見ると、酸化したドッグフードの摂取は皮膚や毛の健康を損なう可能性があります。

脂肪は皮膚や毛の健康を保つために重要な役割を果たしており、その品質が低下すると、犬の皮膚は乾燥し、毛はツヤを失う可能性があります。

 

最も深刻なのは、酸化したドッグフードが免疫系の機能を低下させ、病気に対する抵抗力を弱めることです。これにより、感染症や慢性病に罹りやすくなる可能性があります。

 

これらのリスクを避けるためには、酸化を防ぐための適切なドッグフードの取り扱いが必要です。

 

それではどのようにドッグフードの酸化を防げるのか方法をみていきましょう。

 

酸化が進む原因や環境

 

ドッグフードが酸化する原因を理解するためには、まず「酸化」とは何かを知ることから始めましょう。

酸化とは、物質が酸素と反応する化学反応のことを指します。

 

この酸化反応は、ドッグフードに含まれる脂肪が空気中の酸素と反応し、フリーラジカルを生成する現象です。

 

この反応は、特に温度と湿度が高いときに促進されます。

 

つまり、夏季のような暑く湿度の高い環境は、ドッグフードの酸化を加速させる可能性があります。また、ドッグフードの保存方法によっても、酸化の進行速度が変わります。包装が開封され、空気と直接触れることで、酸化は急速に進行します。

 

しかし、これらの要素だけでなく、ドッグフード自体の成分も酸化の進行に影響を及ぼします。

 

特に、高脂肪のドッグフードは、酸化しやすい傾向にあります。なぜなら、脂肪は酸化反応を引き起こしやすいからです。

 

ドライドッグフード

 

酸化が進んでいるドッグフードを見分けるポイント

 

ドッグフードの酸化を防ぐことが重要な事をお伝えしてきましたが、実際にドッグフードが酸化しているかどうかを見極める方法も知っておくと安心ですね。

 

正しい知識を持って愛犬が健康に不安を感じることなく、美味しくドッグフードを食べられるようにしましょう。

 

下記のポイントを見つけることで、ドッグフードが酸化している可能性を把握することが可能です。

 

  1. 色の変化:酸化が進んだドッグフードは通常よりも暗くなることがあります。酸化反応により生成されたフリーラジカルが色素と反応するため。
  2. 異臭:酸化した脂肪は特有の悪臭を放つことがあります。酸敗した油のような、鼻につくような臭いがする場合は、酸化が進んでいる可能性がある。
  3. 犬の反応:もし犬が以前は好んで食べていたフードを突然食べなくなった場合、その原因の一つとして酸化が考えられます。犬は人間よりも優れた嗅覚を持っており、酸化したドッグフードの異臭を敏感に察知。

 

そして、酸化が進みやすい時期は主に以下の2つです。

  1. 高温多湿の時期:酸化は温度と湿度に影響されます。特に夏季や梅雨時期には、酸化が進行しやすいです。
  2. 開封後:ドッグフードの包装が開封され、空気に触れると酸化が始まります。包装を開けてから時間が経つほど、酸化の進行は速くなります。

 

 

正しい保存方法

 

ここまでドッグフードの酸化の原因とそのリスクについてお伝えしてきました。

しかし、それらを知っているだけでは十分ではありません。実際に酸化を防ぐ行動を取ることが、愛犬の健康を守るために必要なのです。

 

そのためには、ドッグフードの適切な保存方法を知っておきましょう。

 

酸化を防ぐためにどのようにドッグフードを保管すべきか、具体的な方法がこちらです。

 

  1. 適切な保存場所:ドッグフードは涼しく乾燥した場所で保存することが重要です。湿度や高温は酸化を促進させますので、直射日光の当たらない場所や、エアコン等で冷房が利いている室内が理想的です。
  2. 包装の取り扱い:ドッグフードの包装を開けたら、なるべく早く使用することが推奨されます。開封した袋は密封可能なコンテナに移し、さらに酸素を遮断するための密封を行いましょう。
  3. 使用期限:開封後のドッグフードは2週間以内に使用することが理想的です。開封から時間が経つと空気との接触時間が増え、酸化のリスクが高まるためです。
  4. 購入量の管理:一度に大量に購入するのではなく、必要な分だけ小分けに購入することをおすすめします。大袋を開封してしまうと、中のドッグフード全体が空気に触れる時間が長くなり、酸化のリスクが高まります。

 

効果的なグッズを活用する

 

  1. ドライドッグフード用の密閉容器:ドッグフードを開封後、酸化や湿気を防ぐためには、できるだけ空気と接触させないことが重要です。そのため、密閉性の高い容器に移すことで、酸化の進行を遅らせることが可能です。

  2. 湿気吸収グッズ:湿気はドッグフードの品質を低下させる一因となります。湿気吸収グッズを利用することでこれらのリスクを低減することができます。

※ドライドッグフードの冷蔵庫や冷凍庫での保管は専門家によっても意見が異なります。一概に推奨出来る内容ではないためかかりつけの獣医師にご相談ください。

 

 

まとめ

 

大切なパートナーである愛犬。

その健康と幸せを守るためには、日々の食事に対する細やかな配慮が必要です。

 

この記事でドッグフードの酸化について知っているだけではなく、それを愛犬の健康管理にぜひ活かしていただけますと幸いです。

 

これからも皆様と一緒に、愛犬の健康と幸せを最優先に考え続けてまいります。

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